レーダーマン

1984年、おニャン子クラブが生まれ、ユーミンやチェッカーズが家庭のBGMとして機能していた時代に、突如として「レーダーマン」は突如、雷か爆弾のように我々に差し込まれる。
テクノの下地にニューウェイブの毒が絡まり、唯一無二の異形。
当時の大衆にとっては軽いホラーのようであった。
パンクがアングラに閉じず、お茶の間に忍び込んだ稀有な瞬間だった。

「普通じゃない」ことそのものを開き直ったような存在感。戸川純は、自らのパーソナリティを“芸”にしていった先駆者であり、彼女の美学が貫かれている。

『レーダーマン』はソロ活動初期の代表曲であり、彼女を“インディーズシーンの歌姫”たらしめた決定打でもある。

その存在は、のちの渋谷系、ローファイポップ、あるいは現代のボカロ文化にも脈々と受け継がれている“反定型の女神像”であり、自由であることの孤独を背負ったアイコンでもある。

後の椎名林檎の登場は、戸川純の音楽的・精神的遺伝子のソフィスティケイティッドされた再構築とすら言える。

林檎はより技巧的でプロダクト志向だが、感情の鋭利さや言葉の暴力性などは、戸川純が地ならしした芸能界であるからこそ受け入れられた。

精神的遺伝子を持つ本物は、ライブハウスやクラブでいまも活動している。

現場で、目撃せよ。



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